お元気ですか? 小樽に届いた不思議な手紙

Love Letter

Love Letter

1995年/日本/116分
ラブロマンス/青春

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  • 届くはずのない手紙が船見坂を駆け上る

    急勾配のため途中で休憩する人もちらほら

    15%の勾配を示す看板

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    ロケ地住所:北海道小樽市富岡

    奇妙な文通が紐解いていく、切なく、心温まる過去の秘密。小樽と神戸、2つの港町を舞台に描いた恋愛ミステリー。婚約者の藤井樹(柏原崇)を雪山で亡くした渡辺博子(中山美穂)は、どうしても思いが断ち切れず、彼の中学校の卒業アルバムに載っていた住所に宛てて手紙を書くことを思いつく。彼の母によると、今では国道の下敷きになっており、その住所は使われていないという。しかし、手紙は神戸から小樽へと運ばれ、郵便配達員の手により、とある家に配送されてしまう。
    神戸から一転、小樽港の海上を滑るシーンに切り替わり、急坂を郵便配達員がバイクで駆け上るシーン。博子の勘違いによって2つの都市が結びつき、ストーリーが動き始める重要な場面だ。この急坂が撮影されたのは小樽市内にある船見坂。小樽屈指の急坂で、勾配は15%を超えるほど。海までまっすぐに伸びる道の眺めは素晴らしく、小樽港に停泊する船も望める。
    船見坂は小樽駅から徒歩10分弱。駅前の羊蹄国道を北に進むとすぐに船見坂下交差点に出るので左折。右手に船見坂の看板があるところまで登りきればロケ地だ。狭い道だが交通量が非常に多いので気をつけたい。

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  • 藤井樹が務める図書館、旧日本郵船小樽支店

    劇中では裏口のように扱われていた正面入口

    表玄関を中心に左右対称に作られた建物

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    ロケ地住所:北海道小樽市色内3-7-8

    手紙で本当に藤井樹本人なのか確認できる証拠を求められた樹。当初は図書館の同僚に促されても渋っていたが、偽物呼ばわりされて黙っているのかという挑発に負け、運転免許証のコピーを送ることに。拡大プリントされた免許証のコピーに写った樹の顔は、まるで指名手配犯のようだった。
    藤井樹と同僚の駆け引きをコミカルに描いた図書館のシーンが撮影されたのは、旧日本郵船株式会社小樽支店。明治39年に建てられた近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建建築で、昭和44年に国の重要文化財に指定されている。館内見学は可能だが、2015年3月31日まで保存修理調査工事により臨時休館中なので訪れる際は事前確認が必要。藤井が同僚に手紙を見せていた階段部分は見ることができる。
    小樽駅からは徒歩約20分。駅前の中央通を直進し、色内2丁目の交差点を左折する。道なりに10分程歩くと、左手に旧日本郵船株式会社小樽支店がある。バスの場合、おたる散策バスが便利。4月26日から11月3日までの期間限定だが、建物の目の前に停まってくれる。

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  • 運河プラザ前で婚約者の育った街を思う

    道を聞いていた秋葉が出てきたのが運河プラザ

    「小樽イルポンテ」では吹きガラス体験も可能

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    ロケ地住所:北海道小樽市色内2-1-20

    文通相手が婚約者と同姓同名の藤井樹(中山美穂、二役)だと知った博子は、秋葉茂(豊川悦司)の誘いにのり、もう一人の藤井樹を探しにいくことを決心する。雪の降る小樽に降り立った二人はまず、茂の友人がいるガラス工房へと向かった。
    婚約者の育った街の雪をそっと手のひらに包むこむ仕草に博子の気持ちが現れるこのシーン。撮影されたのは小樽運河の前に建つ運河プラザ前に敷かれた歩道だ。運河プラザは、北海道初の営業用倉庫「小樽倉庫」を活用した建物で、観光案内所や物産販売店、趣のある喫茶店などが入っている。運河プラザの隣にある制作体験スタジオ「小樽イルポンテ」は、秋葉の友人のガラス工房のロケ地として使用された。当時とは店が異なっているものの、まだ面影は残っている。ガラス製品や革小物を扱っているので、立ち寄ったついでにお土産を探してみるのもいい。
    小樽駅から運河プラザは徒歩10分弱。駅前の中央通をまっすぐに進み、運河の手前を左折してすぐ。そのまま道なりに歩くと、左手に小樽イルポンテがある。

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  • 色内の交差点ですれ違った私によく似た女

    藤井樹が手紙を投函した交差点

    1922年に建てられた旧三菱銀行小樽支店

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    ロケ地住所:北海道小樽市色内

    樹の自宅までたどり着いた博子だったが、彼女に会わずにその場で書いた手紙を残して去ることにした。荷物を車に積んで神戸に帰る準備を進める博子。ふと交差点の向こうに目をやると、自分によく似た女性がポストに手紙を投函しているのが見える。自転車で坂を下って近づいてくる彼女に渡辺はそっと声を掛ける。「藤井さん?」と。
    婚約者と同姓同名の文通相手が、自分にそっくりだったことに気がついた博子の悲しみに胸が締め付けられる場面。ロケ地には色内大通りと日銀通りが交わる交差点が使用された。ポストが置かれているのは、日銀通り沿いの小樽郵便局前。現在は劇中の場所にはなく、色内大通り沿いに置かれている。この地域は小樽が国際貿易港として栄えた明治から大正にかけて銀行が多く建てられたことから、「北のウォール街」と呼ばれていた。今でも多くの関連建造物が残されており、交差点の南東には旧第一銀行小樽支店、南西には旧三菱銀行小樽支店の建物が保存されている。
    小樽駅からこの交差点へは徒歩で約11分。駅前の中央通を直進して色内2丁目を右折。2つ目の交差点がロケ地となる。運河プラザ経由で訪ねるのがおすすめだ。

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ロケ地MAP


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作品紹介

Love Letter
1995年/日本/116分
ラブロマンス/青春

背景、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です。天国の恋人に宛てた一通のラブレターから始まる切なく心温まる恋愛ミステリー。「FRIED DRAGON FISH」や「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」などのテレビドラマで注目されていた岩井俊二監督が初めて手がけた劇場長編作。

婚約者の藤井樹(柏原崇)を雪山で亡くした渡辺博子(中山美穂)は、どうしても思いを断ち切れず、彼の中学校の卒業アルバムに載っていた住所に宛てて手紙を書くことを思いつく。彼の母によると、今では国道の下敷きになっており、その住所は使われていないという。彼女は天国に宛ててラブレターを書いたつもりだった。けれども、返事が戻ってきてしまう。差出人の名は藤井樹(中山美穂、二役)。婚約者の中学生のときの同級生で、同姓同名の女性だった。偶然から始まった奇妙な文通は、埋もれていた“藤井樹”の秘密を解き明かしていく。

実は神戸のシーンも小樽で撮影されている。冒頭の雪山は天狗山スキー場、夜景を望む展望台は旭展望台といった具合だ。なお、中山美穂が演じる藤井樹の自宅として小樽市の旧坂別邸が使われたが、失火により2007年に全焼。現在では残念ながら見ることはできない。

取材のある旅

ぱっと見入りにくいかもしれないが、一見さんにも優しいお店

お鮨が食べたい。そんな思いを胸に上川町から一心不乱に車を走らせ、なんとか21時過ぎに小樽に到着。早速、チェックしていたお店に電話をするも、すでに閉店したとのこと。そう、小樽の夜は早いのだ。諦めきれず街をさまようも、気がつけば食事にありつくこともできない状態に。途方に暮れていると、細い路地の向こうに灯りが。看板には「おでん・焼き物 はつ花」の文字。冷えきった身体は見事おでんの3文字に陥落し、「はつ花」さんにおじゃますることになった。カウンターと小上がりのみの小さな居酒屋だが、なにしろ雰囲気が良い。昭和レトロを絵に描いたよう。ご主人に創業年を伺うと、なんと昭和39年。今年50年目を迎える老舗だったのだ。早速おでんを注文。味の染み込んだ大根、お皿一杯に横たわる大きながんも、わらび、ふき……。温まる。目の前には湯煎式の酒燗器。もちろん熱燗を注文。温まる温まる。北国小樽でおでんと熱燗。いいじゃないか!
「はつ花」さんは小樽の飲食街、花園にある。駅側から花園銀座商店街に入った直後に現れる小道を左折してすぐだ。

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